中医学ヘルスケア部門 中医学・中成薬とは? What is Chinese Medicine?
中医学とは?
中医学とは、数千年という長い歴史に裏付けられた、中医薬学の理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学です。
中医学には、以下の3つの特徴があります。
中医学の考え方
整体観(バランス医学)
中医学の特徴のひとつは、「整体観(せいたいかん)」にあります。
人体は外部環境(気候、飲食など)や内部環境(ストレスなど)からさまざまな影響を受けています。
また一方で、人体それ自身も自然とバランスを取りながら、内部でさまざまな部位が影響し合っています。一種の「バランス医学」と言えます。
弁証論治(オーダーメイド医学)
2つ目の特徴に「弁証論治(べんしょうろんち)」があります。
この特徴は、患者さん一人ひとりの体質や、病気の原因、発病のプロセス(病因病機)を分析して証を決定し、それにあった適切な治療法を選んで治療を行っていくというものです。
まさに「オーダーメイド医学」です。
未病先防(予防医学)
3つ目の特徴は「未病先防(みびょうせんぼう)」です。
「未病先防」とは、病気が発症する前に体質を見ながら対応していく、未然に防ぐという考え方です。
これは病気にかかりにくい体質を作る「予防医学」という中医学独特の考え方です。
中医学の歴史
中国から日本へ伝統医学が伝来したのは、中国の隋、唐の時代(7世紀頃)です。日本は飛鳥時代にあたり、隋や唐へ人員を派遣し、さまざまな学問や文化、政治制度などが伝来した時期にあたります。医学としては「傷寒雑病論」が伝えられました。その後、「傷寒雑病論」を基に、平安時代に日本で初の医学書「医心方(いしんほう)」が丹波康頼(たんばやすより)により編纂されました。当時の医学はあくまでも天皇や上層階級のみのものでした。
中医学と日本に伝えられた漢方は、ルーツは同じですが、それぞれ特徴を持ったものに変わっていきました。中国では「黄帝内経」、「傷寒雑病論」以降も、さまざまな医学書や処方が生み出され、その時代ごとの流行病なども検証され、新たな治療法が医学体系に組み込まれていきました。中医学の独特な理論を重視し、その理論に基づいて薬の開発・応用を推進しています。
もっと詳しく中医学を知る
中成薬とは?
中成薬とは、中医学理論に基づき作られた代表的処方(長い歴史の中で効果が実証され、伝承されてきた処方)を、錠剤、丸薬、顆粒、シロップなど飲みやすい形にしたお薬(漢方製剤・生薬製剤)のことです。イスクラ産業の中成薬は、独自に開発し、厚生労働省の承認を受けて、製造販売しています。
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