岡山市まつい皮ふ科の松井浩明先生にお話を伺いました。
最近、自覚の無い水虫患者が増えている!?
水虫が流行する夏場でなくても水虫患者は増えています。はっきりとした原因は不明ですが、
最近はブーツの流行の影響や、スポーツクラブなどでの感染の可能性が疑われていて、
女性で水虫に感染する人が増えているという現象は確かにあります。
私のクリニックでは、手の湿疹など、ほかの症状で受診した人にも、
必ず「ほかに気になるところはありませんか」とお聞きして、
5分程度で結果がわかる白癬菌の検査をおすすめしています。
水虫には主に、痒みや水泡、皮がむける、皮膚が硬くなるなどの症状がありますが、
実は症状がほとんどないことも多いんです。検査を受けて水虫だとわかってびっくりされる方も多いですね。
特に、足裏の角質が硬くなっていて、靴のせいだと思っていたら
実は角質増殖型の水虫だったというケースはよくあります。
心当たりのある人は、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。
水虫と他の皮膚の病気を併発することも
また、水虫だと思ったら実はほかの病気だったり、水虫と湿疹など、
ほかの皮膚疾患を併発していたりすることも珍しくありません。
その場合、水虫の薬を使っても効果がなかったり、薬の種類によっては
症状を悪化させてしまったりすることもあるので、
水虫薬をしばらく使っても効果が見られないときは、使用を中止して医師に相談してください。
蝋梅油を使った軟膏が女性に人気
水虫が見つかった患者さんには、軟膏タイプの水虫薬をおすすめしています。
じゅくじゅくタイプとカサカサタイプの両方の水虫に効果があり、
特に角質が硬く厚くなる角質増殖型の患者さんからは、 「足裏がツルツルキレイになった」という声が聞かれます。
1月から2月にかけて、香りがよく、蝋のように透き通った黄色い可憐な花びらをつける
「蝋梅(ろうばい)」から抽出した、蝋梅油が配合されているのでイメージもよいようです。
パンダのマークが可愛いし、バックに入れて持ち運びやすいのもいいですね。